さよならショー

3月8日(月)宝塚大劇場雪組公演「ソルフェリーノの夜明け」「カルネヴァーレ睡夢」千秋楽観劇

 このお芝居は、赤十字を提唱し発足させたアンリーデュナンが主人公です。
1859年のイタリア統一戦争での思い出をデュナン自身が振り返った
「ソルフェリーノの思い出」がミュージカル化された作品でした。
 史実である上、今年が赤十字思想誕生150周年の記念の年でもあり
純粋に人道的な愛を貫くアンリーデュナンの思いが観ている者にも届いて来る素晴らしい舞台でした。
 アンリーデュナン(水夏希さん)はスイスの実業家で、旅行中に通り合わせたイタリア北西部
ロンバルディア地方のソルフェリーノでイタリア統一戦線で負傷したオーストリア兵、イタリア兵のどちらにも
同じように十分な看護が必要であり、それは戦争の勝敗などを越えた人道的な行いであるのだと考えます。
そして危険を顧みずに負傷兵の血で描いた十字の旗を掲げながら負傷兵を移送します。
その信念の行動はやがてイタリア軍の団長(未来優希さん)の心を動かして行きます。
アンリーデュナンの、このソルフェリーノでの行動をきっかけに赤十字の運動は世界に広がり
現在に至っているのですから、このお芝居から強いメッセージを感じました。
 (後日の4月13日東京公演を天皇皇后両陛下が御観劇なさいました。美智子皇后陛下は
  日本赤十字の名誉総裁を務めておられるのですね。)
 
 そしてこの公演、宝塚での千秋楽なので何度も観劇しているお客様も多い様子で
幕開き後しばらくから涙を拭う方もいらっしゃいました。
 この舞台、繰り返される♪ソルフェリーノの夜明けが 十字を赤く染める〜♪の歌詞が
忘れられなくなり深い印象を残しました。
 献身的な医師・ジャン・エクトール役の(彩吹真央さん)の熱演。
看護婦役の(愛原実花さん)が周囲の人々によって少しづつ心を動かされていく場面など
アンリーデュナン(水夏希さん)を主人公にストーリーがクライマックスに向かって巧みに流れていく
演出にソルフェリーノの世界に引きこまれました。
 (この舞台、バスツアーで観劇したのですが、いつもツアーでお会いするお友だちは
 なんと新人公演を含めて7回も観劇しているとの事で、何度でも観たくなる素晴らしい公演
 なのだと実感しました。)
 

 アンリー・デュナンは、ソルフェリーノでの経験後
実業家としてよりも赤十字の運動に懇親して行きました。
晩年、赤十字の活動は拡大して行き、彼はこの活動から身を引きます。
 行方が知れなくかった彼でしたが、ドイツ・シュットガルトの老人ホームにいるところを
ジャーナリストによって偶然、発見され、第1回ノーベル平和賞を受賞します。
 赤十字のマークは母国スイスの国旗が元になっていて現在もスイス、ハイデンに
アンリ・デュナン博物館があり、彼の誕生日5月8日が万国赤十字デーの記念日となっているそうです。

後日wowwowの番組で安蘭けいさんのインタビューに応えて
彩吹さんは退団の決意はトップになるという夢を叶える事が
出来ないという現実が判った時に決意しました。
この世界に入った春に卒業出来たらいいと思った・・・。
トップになる夢以外のほとんどの夢は叶って
悔いはない・・・。と語られていました。 
 この日劇場の周囲には春の訪れをつげてパンジーが咲いていました。

彩吹さんのサヨナラショーは幕開けの「足跡のない道」の感動的な
歌声からでした。この歌の歌詞から年末に観た
リオ・デ・ブラボー!!の舞台が蘇りしみじみとした感慨を受けました。
その後「マリポーサ」のメロディーにのせて、水さんとのダンス
大月さゆちゃんとのデュエッダンスのリフトも素敵でした。
未来さんのジョイフルの歌声に永遠の元気を頂き
あっという間にフィナーレの♪風の葬列♪へ☆歌でいつも私たちを
励まして下さった彩吹さん、未来さん、どの歌も
「こんなに、いい歌だったんだな〜☆」と感動しました。

 カルネヴァーレ睡夢はイタリアのヴェネツィアを舞台にした、色鮮やかで幻想的なショーでした。
迷路のようなヴェネツィアの街、そこで繰り広げられるカルネヴァーレの10日間が描かれた
舞台は序章からコメディアデッラルテの楽しい歌で始まり、カナルグランデの夜明け
サンマルコ広場の朝、迷宮の結婚式へと明るく華やかに展開して行きました。
イタリアへ行った事のある方なら、舞台のセットからその光景が夢のように広がるショー
なのでは?と思うと、是非ヴェネチィアへ行ってみたくなります。
 このショーで感動した場面はなんと言っても、この日で宝塚の舞台を卒業する
彩吹さんと主演の水さんとの友情が感じられるユーモラスで絶妙な掛け合いの数々や
一緒に卒業の大月さゆさんとの仮面舞踏会での楽しいシーンやデュエット
未来さんの力強い歌声も今日が最後なんだと思うと感慨無量でした。
 黒燕尾で水さんの横に寄り添って踊る彩吹さんの姿をしっかり目に焼き付けて・・・・
時を止めてしまいたいと思う、さよなら公演はどんどんフィナーレに近づいて行きました。
大きな感動と鮮やかな印象を残したこの日のいくつもの場面は忘れられない思い出です。

「カルネヴァーレ睡夢」

☆今日は千秋楽で彩吹真央サヨナラショーも観られるという素敵な観劇が出来てとても幸せな一日です☆

ソルフェリーノの夜明け

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