11月2日(金)宝塚大劇場星組公演初日に行って来ました
今年の大劇場公演の最期を締めくくるのは星組公演の「エルアルコン鷹」と「レビューオルキス」です。
今年度も大劇場である「本公演を、どの演目も1度は観る」という目標を今日で達成です。
そして今日はこの公演の初日、お芝居もショーも新作なので楽しみでした。
また、エルアルコン鷹は劇場内のスペースにポスターが展示してあり、そのコスチュームからも
興味津々で期待感が盛り上がって来る公演でした。初日に観劇するのは初めてだったのですが
劇場入り口のプログラム売り場に長蛇の列が出来ていて、様子を伺って見ると演出家の斉藤先生が
プログラムにサインをして下さるというので、早速並んでサインを頂きました。
「エルアルコン鷹」は青池保子原作のコミック「エルアルコン鷹・七つの海・七つの空」を
若手の脚本演出家、斉藤吉正によって舞台化されたグランドステージでした。
16世紀のヨーロッパを舞台に、大いなる野望を抱き、海を越えて戦うティリアン(安蘭けい)
敵であるティリアンと互いに惹かれ合う、誇り高き女海賊ギルダ(遠野あすか)
正義と友愛を貫きティリアンと戦うレッド(柚木礼音)を中心に
当時の海賊や貴族を彷彿とさせる見事なコスチューム
広大な七つの海を思わせる映像や船上の戦いを舞台で表現する演出は
なかなかのスケールでした。また、主題歌の「七つの海、七つの空」は
いつまでも心に残るメロディーでした。
しかし、この芝居で描きたかったテーマはいったい何だったのだろうか?
主人公ティリアンの冷酷非道を持っても追い続ける野心なのか?
女海賊ギルタとの愛なの?、それとも正義と友愛を貫き最期には
勝利を勝ち取るレッドの勇気なのか?主人公(安蘭けい)が冷酷非道である事から
その行いに共感や感動を生むのは難しく、かえって脇役のレッド
(柚木礼音)に焦点が移り爽やかな印象が残ります。最期にたどり着いた
ギルダ(遠野あすか)との愛だけは、主人公ティリアンの真実だったのか・・・・
単純ではないだけに、主人公を演じる安蘭さんは脚本の理解に
大変なのではないのかと思いました。
この芝居、正義を貫くレッド柚木さんとそれを助けるキャプテンブラック和涼華さんが
とても光って見えました。
中世のコスチュウームは安蘭さん、遠野さんにお似合いで海をイメージするセットに
お二人が現れるシーンは宝塚らしい華やかさを感じました。
初日だったので、これから舞台はどんどん錬られ良くなっていくのでは?と期待を残した観劇でした。
プログラムに斉藤先生のサインを頂きました。
公演限定のお菓子はクッキーです。
レビューオルキスは蘭の花をテーマにした美しく華麗なショーでした。
ショーの幕開きは主演コンビが扮する老夫婦がブランコに乗って下りてくる
ほのぼのとした場面からです。客席から大いに笑いを呼んでいました。
このショーはアルゼンチンを代表する振付家オスカル・アライス氏の振り付けにより
タンゴのステップをふんだんに駆使した情熱的な演出でした。
作・演出の草野旦先生は今年の2月に地球の裏側アルゼンチンに
オスカル先生を訪ねてショーの振り付けを依頼、二人のコラボレーションでもある
この舞台は新鮮な雰囲気がしました。しかしタンゴのステップやバレエの要素を
融合したコンテンポラリーダンスのニュアンスは難解でお稽古はとても大変だったようです。
安蘭さんの初日舞台挨拶では、オスカル先生のスペイン語が理解出来ず言葉の壁に
ぶつかりながらも練習を重ねた事が語られました。
色とりどりの蘭の花の美しさが舞台いっぱいに表現された数々のシーンの中でも
「19場愛の蘭」は白く美しい蘭の花を主演コンビのお二人が愛のダンスで綴り
まぶしいくらいに美しい印象が残っています。ダンスが中心のこのショーは
心に届く歌が魅力の安蘭さんのファンの方からは、もうチョット歌のシーンが欲しい〜!
との声も聞こえてきました。
難しいタンゴのステップを駆使した舞台でけに、姿勢がよく、ステップにキレがある
生徒さんに目が行きます。ステップのキレもタンゴの情熱も千秋楽までには
もっと洗練されるのだと思います。今回の観劇は二階5列45番という舞台全体を
センターから見渡せる私の好きなお席でした。この公演で退団の「南海まり」さんが
エトワールとして歌いながら大階段を下りてこられる様子に胸が一杯になりました。
笑顔の素敵な娘役として期待が大きかったので退団は残念です。