8月6日(日)  宝塚大劇場花組15時公演

「ファントム」

 この作品は、脚本アーサー・コピット氏、作詞、作曲モーリー・イェストン氏
潤色、演出は中村一徳先生でした。宙組公演を見逃している私は
「脚本も挿入歌も宝塚のオリジナルなのかな〜」と思っていたのですが
違っていました。
でもケンヒル版の舞台「オペラ座の怪人」を観て、宝塚も観た人の感想を
ホームページ上で探してみると宝塚版はかなり脚色が加わっていて
「萌え〜です!」などど書いてありました。
ガストンルルー著「オペラ座の怪人」の原作を読んできた娘は
「原作と違うところが多いな〜!」と言っていましたが
調べてみると脚本のアーサー氏は原作スーザンケイ著の「ファントム」を
参考に書いているのでこちらの「ファントム」を読んでみると
わかりやすく心情を掘り下げて書いてあり感動で泣けるそうですので
読んでみたいと思います。また、宝塚版に比べケンヒル版の舞台は
シリアスで本当に悲劇的なのだそうで、そちらも観てみたい・・・
と興味は広がりファントム、オペラ座の怪人のお話の深さを感じます。
 ところで宝塚のファントムはやはり「夢の中のファントム」でした。
春野さん演じるファントムの仮面も仮面の下の顔も「恐ろしい」ものでは
なく「美しくも悲しい」感じなのです。また、宝塚ファントムには12人の従者がいて
一緒にオペラ座に住み、しかもファントムのお手伝いをダンスで表現する
カッコイイ人たちなのですから感想に「萌え〜です」とあるのもわかる気がします。

 先月訪れたパリ,、オペラ座のエントランスや鏡の回廊
などが舞台上でみごとに表現されていて感動でした。
宝塚の舞台美術さんてすごいな〜!と思います。
シャンデリアが墜落するシーンも工夫が凝らされてました。
 
 第1場のオペラ座前で楽譜を売るクリステーヌ
(桜乃さん)の歌声に伯爵(真飛さん)は
惹き付けられ彼女がオペラ座でレッスンを
受けられるようにするのですが
このシーンのクリステーヌの歌や愛らしさの表現は
とても重要なので、桜乃さんに頑張ってもらいたいな〜!
と思いました。期待の娘役だけに今後に期待します。
(舞台での桜乃さん横顔やふとした表情が花總さんに
似ているな〜と思うことがありました。)
 
カルロッタ役の出雲綾さんの出演する場面は楽しく
盛り上がりました。出雲さんの存在感を感じました。
 
 第6場のビストロのシーンは印象的でした。
ファントムの声に導かれてクリステーィーヌが
天使のような歌声を披露し喝采を浴びるこのシーンは
舞台上の全員のパワーと情熱が感じられました
ファントム(春野さん)の歌声に導かれクリスティーヌ
(桜乃さん)もここはかなり頑張って歌って聴かせて
くれてました。
 1幕の最後10場、ファントムがクリステーヌを船に
乗せて二人だけの世界〜小さな沼へ向かうシーンは
なんとも悲しくそして美しいシーンでした。
 
 2幕に入ると静かに心情を描いていくシーンが続きます。
特にキャリエール(彩吹さん)がファントムに父親である
ことを告げ銀橋で抱き合うシーンでは会場からの拍手が
しばらくなり止まず、すすり泣きが聞こえていました。
銀橋の春野さん、彩吹さんも拍手がなり止むまでの
長い間、抱き合っていらした感動的な場面でした。
 
 ファントムってなんて悲しいお話なんだろう、孤独な
人生、音楽に救いを求めたファントムなのだから、音楽の
神様がいるなら、彼を音楽の力で救って欲しかったな・・!
などと思うのでした。このお話を植田景子さんの脚本
演出で挿入歌も全てオリジナルな宝塚版にしたら〜
どうなるのだろうか?などど想像します。外国の脚本や
音楽を取り入れるのなら劇団四季もやっている事なので
宝塚にはオリジナルを求めたいと思うのです。
それが日本の演出家を育て、作曲家を育てる事に
繋がると思うから〜。
 
 この舞台は出来れば2階席で観たいと思いました。
ファントムがオーケストラボックスで指揮棒を振るシーンを
観ることが出来るからです。ちなみにこの日の観劇は
一階席でした。ちょっと残念!

プチミュージアムの衣装を見る
観劇のおまけコーナーに行く

感動のフィナーレ!は宝塚ならではの夢の世界です。
オペラ座を主題にした舞台だけにオペラの名曲の数々が
ダンスナンバーにアレンジしてあり曲もダンスも素敵でした。
「清きアイーダ」によるラインダンス
「カヴァレリア・ルステカーナの間奏曲」「ある晴れた日に」より
大階段のダンス、そしてデュエットダンスはトゥーランドット
「誰も寝てはならぬ」に合わせ振り付けもイナバウワーポーズ?
かな〜と思えるところがありました。
しゃんしゃんは右の写真、燭台付き蝋燭でした。宝塚らしいな〜!